古墳

全長約138ｍの前方後円墳で、欽明（きんめい）天皇の墓といわれています。しかし、最近では見瀬丸山古墳を欽明天皇陵とする説も聞かれます。
明治５年以前には、現在、吉備姫王墓に置かれている猿石が配置されていました。

欽明天皇陵の南側に位置し、猿石で有名な古墳です。
吉備姫王(きびひめのみこ)は欽明天皇の孫で、皇極天皇・孝徳天皇の母、天智天皇・天武天皇の祖母にあたります。

壬申の乱（672年）で大友皇子を倒した大海人皇子（即位後に天武（てんむ）天皇）とその皇后である持統（じとう）天皇の合葬墓です。持統天皇は後に女帝として皇位を継承し、藤原京を造営しました。

欽明天皇陵の東の小丘の斜面に鬼の雪隠(せっちん)と道をはさんで鬼の俎(まないた)が並んでいます。
鬼の雪隠はもとは古墳の石室の一部でしたが古墳が壊され、現在の姿になって残ったとされています。
鬼の俎は長さ約4ｍ、幅約2ｍ、厚さ１ｍの巨大な花崗岩で、古墳の床石と考えられています。
※雪隠は「トイレ」のこと。

天武（てんむ）天皇と持統（じとう）天皇の孫にあたり、藤原京で即位し、大宝律令を制定した文武（もんむ）天皇がまつられています。
高松塚古墳の南東方向に位置します。

6世紀末に築造された円墳または方墳と考えられている。
金鳥塚とも呼ばれ元日に金の鳥が飛んで来て鳴くといわれている。柵ごしに見学することができる。

2009（平成21）年からの発掘調査によって、八角墳（八角形墳）であることが判明し、飛鳥時代の女帝で天智天皇・天武天皇の母とされる第37代斉明天皇（第35代皇極天皇）の陵である可能性が高まっている。